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スネクマ アター[ちょうおん]
スネクマ アター(''SNECMA Atar'' )は、フランスの軸流圧縮式ターボジェットエンジンである。第二次世界大戦時にドイツが開発したBMW 003を元にさらに高出力化したものである。 アターは、戦後のフランスの多くの航空機に搭載されただけでなく、これまで素地が少なかったフランスのジェットエンジン産業基盤の確立にも貢献した。 == 詳細 == 原型であるアター101は、アルミニウム合金製のブレードをアルミニウム製の回転子に植えつけた7段式の軸流式圧縮機を備える。前の軸受けは4枚の案内翼に支持され、前から見て左側に出力軸がある。アターの設計において独創的な特徴は、延長軸によって駆動されるエンジン前方に設置されたアター5000補機部分が分離されていることである。燃焼器の部分は鋼製の缶で構成された12個のカンニュラー式燃焼室を通じ、単段のタービンを回転させる。初期の型は全長2.85m、直径0.9m、重量850kgであった。C型では全長3.68m、直径0.89m、重量940kgで、後の派生型はC型と全体的に似ているが、アフターバーナーが含まれることで全長は5.23mになり機種にもよるが、重量は925-1,240kgである。 アター8と9は9段式の101型に似た圧縮機を使用するが、対衝撃性を高めるために1段目が鋼でできている。タービンは2段式で全長と幅は101型とほぼ同じであるが、重量は9Bの場合最大1,350kgに増加した。 イギリスがターボチャージャーの経験を元に遠心式圧縮機のダーヴェントやニーンなどのエンジンを自力で開発したのに対して、フランスは第二次世界大戦後にドイツから接収した軸流圧縮式のBMW 003と開発に携わった技術者による開発を元に自国の航空機のジェット化を進めた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スネクマ アター」の詳細全文を読む
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